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- Date:2025年05月23日
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更新完全停止(廃棄物) 見ていただきありがとうございました。
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疲労困憊な深紅ですこんばんは!
DB改見る余裕なかったんだぜ…。
エチャの後の7時間バイトは疲れるんだぜ…。
エチャログ。
改の感想。
拍手などのお返事
その他もろもろ…
はもう少し待ってください。
明日以降行います。
と、とりあえず寝るんだぜorz
おやすみなさい。
p.s絵も何もないのもなんなんで、キリのいいところまでかけた飯飯学パロの続きをおいておきます。
では、おやすみなさいませ。zzZ
今日の一日は朝のごたごたこそあったものの何事もなく終わると思っていた。
年に一回のクラス替えも期待すら出来ないからどうとも思わない。
また、同じクラスになった仲の良いメンバーと小さく笑いあったぐらいだ。
「今年一年もよろしくお願いします」
「おう!」
「勿論よ!」
あーあビーデルも同じクラスだったら良かったのに~。
離れちゃって残念~。
「そうですね」
イレイザさんの言葉にドキリとする。
ビーデルさんと同じクラスになったのはティメだから不安なんだ。
ビーデルさん自身は誰が好きなのか教えてくれない。
だけどもしかしたらビーデルさんはティメが好きなのかもしれないって思うんだ。
突然の申し出。
少し長くて何時もよりは短い孫先生の終礼が終わった直後。
待っていたかのように扉が開かれた。
「スク君いる?」
そこには先程噂に上がっていたビーデルさんがいて手招きしていた。
「どうしたんですか?」
何事かと思い近くまで行くとグイッと腕を引っ張られた。
「わわ!」
「あなたは呼び出されていないわよね?」
ずいっと身長差をものともせず顔を近づけてくるので思わず数歩下がりやっとのことで頷く。
「そう、だったらいいわ」
ちょっと付き合ってほしいんだけどいい?
有無とは言わせない態度で頷くしか選択しがない。
「シャプナー、イレイザ! スク君借りて行くわよ」
「高いわよ~」
イレイザの言葉に何か一言二言しゃべってから呆然とするしかなかった僕を引っ張って行った。
「ティメは?」
思考が漸くティメが呼び出されたという事実に反応した。
始業式のときは大人しかったが何かをやらかしたんじゃないかとハラハラしながら尋ねる。
「なんかよくわからなかったけど先生に呼び出された見たいよ」
一人で転げ回ってたみたいだし…。
大丈夫かしら?
「………」
一体何をしたんだよと顔をしかめて溜息をつく。
するとビーデルさんが歩みをやめクルッと振り返る。
「それより、呼び出しよ!」
「え?」
「とある女の子に貴方を連れて来てほしいと言われたの」
言いながら後ろにまわったかと思うとドンッと背中を強く押された。
予測していなかったためそのまま前につんのめる。視界の隅に上ぐつが見えた。
そこから視線を上にあげると見知らぬ女性が少し顔を赤らめて立っていた。
「え?」
「じゃそういうことだから」
ビーデルは約束は果たしたと手を振りその場にから立ち去った。
「あっちょっとビーデルさん!?」
慌ててビーデルさんを呼び止めようとしたが不意にブレザーの裾を捕まれてたため中断した。
「あのスク君だよね…私エンジェラっていうの。少しお話させてくれない?」
言葉使いとは裏腹に目が真剣だったため僕は断るタイミングを逃してしまった。
ここではなんだからと運動場と体育館の間の小道に移動する。
ここから先は行き止まりで人通りが少ないからだ。
「話って?」
「あのね。私スク君のこと好きなのだから、付き合ってほしいの」
少し頬を染めながら嬉しそうに言った。
「………っえ?」
付き合うって?
好きだって?
僕を? えっ?
これってもしかしてこっ告白?
えっ!!
ええぇぇぇぇーー!!?
「…あ、あのスク君?」
思いがけない申し出にフリーズしかけていた頭を懸命に動かす。
エンジェラさんのこと良く知らないし…。
今の僕は自分のことばかりでそれ所じゃない。
僕にとって今を生きるのが精一杯。
だけど、出来ることなら兄さんやティメの助けになりたいと思っている。
頼ってばかりだから自分の出来ることで恩返ししたい。
だから、今彼女とかそういうのに気が回らない。
寂しい思いをさせてしまう。
「えっと、気持ちは嬉しいけど…」
今の僕には、無理だ。
そう考えたから申し出に断ろうと思ったんだ。
だけど…。
「スク君は私と付き合わなければならないわ」
だって、断るとあなたの秘密をバラしてしまうもの。
それに私は財閥の娘よ。
貴方を学校にこれなくするのも簡単なのよ。
彼女は静かな勢いで言い切ると嫌な笑みを浮かべた。
とんでもない申し出に今度こそ本当にフリーズした。
秘密とは何かわからない。
だけど彼女の絶対の自信はきっと何かを知っている。
嫌な予感がする。
(笑顔で出迎えてくれるから許されたと思ってしまっていた)
僕は卑怯だ。
例え学校中にばれたとしてもティメにだけには知られたくない。
そんな秘密が僕にはある。
「分かった。付き合います」
小さく頷く僕に彼女は微笑んだ。
「スク君ならそう言ってくれると思ってたの!」
スク君は私のこと知らないでしょ。
だからこれから知ってもらおうと思うの、そのためにはまずー…。
空虚な僕の横で今後の予定を立てはじめる。
彼女は何故あんなに嬉しそうに笑っているんだろう。
あぁ凄く現実が遠い。
彼女と別れてから教室に戻る。
誰も居なくなった教室はガランとしていた。
「ティメ君は遅くなるから先に帰ってくれだって」
机の上に置かれたメモにそう書かれていた。
シャプナーもイレイザも部活に行ったのかな。
僕も何か入れば良かったなぁ…。
でも僕に何が向いてるかなんてわからないや。
しばらくぼーと少し待っていたけど結局ティメも戻って来なかった。
今はあまり会いたくなかった好都合だったかもしれない。
「帰ろう…」
ゆっくり立ち上がった。すごく気が重い。
独り寂しく歩く廊下。
響く足音。
思い出さないようにしていた過去の記憶が不意に蘇る。
雨が打ち付けているの車道。横転している車。
投げ出された僕を労る声。
「スクちゃん! スクちゃんは無事だか?」
「お母さん!」
「立てるだな。だったらそのまま走って人さ呼んでくるだ!」
切羽詰まった状況。
あの時の僕に何が出来ただろうか…。
「止まりなさい」
声が聞こえ沈んでいた意識が浮上する。
直ぐ目の前に見えるは門。
あと一歩前に進んでいたら確実に激突していた。
「あっ…」
何時もは開いている正門。
今日は昼で終わる始業式だったため早々と閉められてしまったのだ。
こんな時はすぐ横の臨時出入り口を使用しなければならない。
「危ないところだった。ありがとう、ティ…」
違う。
ティメじゃない。
思わず何時もの流れで居もしない人の名を呼びそうになったが激突を止めてくれた手の主は…。
「アル先輩」
ティメにどこと無く似ている彼は去年同じクラスだったから良く話した。
彼は独特のオーラを持っている人。
あまり学校に来ていない印象もある。
去年も単位を取れるギリギリの出席数でクリアしたと聞いた。
「ぶつかるのを見ていても良かったのですが止めた方が面白そうだったので」
とめてみましたと軽やかな笑みで答えられた。
自分の失態を思い出すと恥ずかしくて死にそうだ…。
事実頬の辺りが熱い。
「うわぁ、ごめんなさい」
「いえいえ、楽しめましたから…」
優雅に去って行く彼を見送る。
わたわたと慌てる僕はかなり間抜けだ。
どうしたら、アル先輩のようにどんなことがあっても動揺しないでいられるんだろう。
どうしたらティメ見たいに自信が満ち溢れて堂々としていられるんだろう。
兄さんみたいにどっしりと構えて安心感を与えられるんだろう。
「今度の日曜日の10時に学校のすぐ近くの噴水で待ち合わせよ。約束ね♪」
軽やかな彼女の声が脳裏でリピートする。
重い足取り…。
家までがこんなに遠いなんて久しぶりかもしれない。
To be continued