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気まぐれ妄想部屋

更新完全停止(廃棄物) 見ていただきありがとうございました。

未来への不安

あ、今日改の日じゃん…。
バイトが忙しいとついつい忘れてしまいますorz

多分DVDに取れてると思うので、明日見ますね^^

さて、飯飯強化週間1日目は…。

ほったらかしにしてみんなから忘れ去られているだろうと思われる、
飯飯パラレル学園編の続きです^^

若干中抜けなのは、まだ、ツパ編が書きあがってないからです←
あれだ、無理です。
大幅カットしようかしらと思うぐらい筆が進まないんです。
で、ティメ書き始めたらすんなり書きあがったというオチ…むはw

というわけで、興味がありましたらどうぞ^^

(今更ながら、サイトログ…書庫ためすぎてますよね…おいおいしますorz)















 オレは何してるんだろう。
身動きしないでずっと天井を眺めていた。
何故こんなことになったのか…。
何度目かの自問を繰り返す。
こんなことを続けても意味はないってことは分かっている。
分かっているが…。

「情けねーよな…」



来への
 



 何時までも寝ている訳には行かない。
立ち上がる動作は緩慢だが幾分かマシだった。

「機嫌が良いってーのはあながち間違いじゃねーってことか…」

 投げ出された衣類を着用してふと窓の外を眺める。
春だがまだ日が落ちるのは早い。
薄暗くなった空は不気味な表情を見せていた。
ガシガシをかきながら乱れた髪を整える。
いつも残るのは後味の悪さだ。

「また、しばらくスクに着替えているところを見せれねーな」
 スク…。流石に帰ったよな。

あの嬉しそうに笑っていた女のことどう思っているんだろう。
そして今後どうするつもりだろう。

絶対に俺の方が何倍も…。

ドンッ

「あっごめんなさい!」
 実験室から出た瞬間誰かとぶつかる。
背があまりにも小さかったため視界に入らなかった。
直撃したところがズキリと痛む。

「わりーな。大丈夫か?」
「すいません。よそ見していたから…大丈夫です」
 年齢とは不釣り合いなほど綺麗な笑顔と丁寧な言葉が返ってきた。
そこで小さな疑問が出てくる。

「つか、こんな時間に高等部に何か用か?」
 見たところ小学生の様に見える。
小中高がいくら同じ校内といえども区域わけをしているから迷ってきたというのも不自然だ。

「兄が今日は来ているはずだから探してるんです」
 若干気になる言い方だが、まぁ納得できなくもない理由か…。

「もう暗いし、付き合ってやろうか?」
「大丈夫です。ご親切にありがとうございます」
 深々とお礼をした後、検討がついてるらしくしっかりした足どりで迷う事なく右に曲がった。

(右に何かあったか?)
 主に文化系の部室しか思い浮かばなかったが…。
まいっかと俺は思考を切り替えて誰も居なくなった廊下を歩き出した。


 ケータイの電源を入れるとタイミング良く電話がかかってきた。
「ミラ兄? どうしたんだ」
『今何時だと思ってるんだ?』
 問いに問いで返された。
当てていたケータイを耳から外し画面の時間を見る。
デジタル時計が18時13分と表示されていた。
それが14分に変わるまで眺めてから我に返ったようにケータイを耳に戻す。

「18時過ぎ…」
『今まで呼び出されて居たのか?』
 あーそうか…あいつら経由で伝わってたか。
どんな呼び出しだったか言える内容じゃない。

「……雑用やらされてた…」
『そうか、もう帰ってくるのか?』
 夕飯は食べるよな?
ミラ兄は俺が言いたくないことはあまり聞いてこない。

「うん」
『スクが昼を一緒に食べれなくて残念がっていたよ』
 ミラ兄の軽やかな言い方の後ろでスクの焦ったような言葉が聞こえる。
「スク~待っててくれたのか?」
『待っていたんじゃなくて昼食が勿体ないってさ』
 ミラ兄が後ろで叫んでいた内容を伝えてくれた。
要約すると…昼ご飯作って待っててくれたってことになる。

「照れなくても愛してるよ~」
『…夕飯を温めに行ったぞ』
 冷めても知らないからって言ってる。
ミラ兄から伝わるスクの様子に何時もと違う感じがしなくてホッとしつつ複雑になる。

「なぁミラ兄…何時かはやっぱりまた3人バラバラになるんかな?」
 あの時のように一緒に居たいと願っても叶わなかった孤独感。
また、そんな時代が来るのだろうか…。

『…未来のことはわからないが…今は一緒にいるだろ?』
 3人が一緒に居たいって思ったから今一緒に居る。

「ミラ兄…」
『だから、一緒に居ようと互いに思って努力すれば…少なくとも今日は一緒に夕飯は食べられるぞ』
 あぁそうだよな。努力したから今があるんだよな。
ミラ兄、サンキュ! 照れ臭いから直接お礼は言えないが少しだけ気持ちが楽になった。

「ミラ兄! スクに愛しのティメ様が全速力で向かうから待っててくれと伝えてくれ!」
 叫ぶようにいうと今まで聞き取りにくかったスクの声がはっきり聞こえた。
『叫ぶなバカティメ! 兄さんもしょうもないこと伝えなくていいから!』
 ミラ兄の爽やかな笑い声とスクの照れた叫び声が俺の顔に笑みを刻ませる。
「ほんじゃま、頑張りますか!」
『あぁ待っている』
 その一言がとても暖かい。

俺は全力で駆け出した。


「んぁ? 花見?」
 スクの手づくりの料理を頬張りながらミラ兄の提案に耳を傾ける。
あのあと本気で全力疾走したから家についたら酸欠状態になかけて玄関でひっくり返った。
おかげでスクには呆れられてミラ兄には笑われたが…。
スクの手作りジャンボハンバーグを見たら疲れなんて吹っ飛んだけどな。

「そっ花見だ」
 ミラ兄いわく、今日学校に行くときに満開の桜を見ていて花見したくなったらしい。

「花見かぁ、そういえば綺麗に咲いていたよね」
 スクもその風景を思い出してかニコニコと相槌を打つ。
「うんだからお弁当を持って行ってお花見だ」
 久しぶりに俺が腕を振るおう。
「ミラ兄! まさかお弁当を作る気なのか!?」
 俺の反応にミラ兄はキョトンとして言う。

「花見といえばお弁当だろ」
 いやうんそこには全然異論はない。
あるのはミラ兄が作るというところだ。
それだけは阻止せねば…。

「お弁当は俺が作る! 俺、今すっげー作りたい気分なんだ!」
 嘘っぱちな言い分に少し残念そうにしたが何時ものように譲ってくれた。
「ティメはめんどくさがりだけど料理好きだよね」
 スクの一言で巻き込むことに決めた。

「スクも作ってくれるよな~?」
 この状況で断ればミラ兄が出てくること必然。
二人で決めた暗黙の了解にスクも渋々頷く。
あぁこの渋々加減は料理を作るのがいやというより俺の罠にはまったのが悔しいってやつだ。
「わかった。寝坊しないでよ!」
「おう」
 スクの返事を聞いて愛の共同作業と気持ちを高ぶらせる。

「んで、行く日なんだが。今度の休みはどうだ?」
 あまり遅いと散ってしまうからな。
そんなミラ兄の言葉に次、皆が休みの日は何時だったか思案する。

「3人が休みの日は今度の土曜日か?」
 明日は入学式だが…三年生のミラ兄は出席が絶対だし…今日は休みだったみたいだが、平日の夜間と日曜日に仕事がある。
そう思って呟いたらサッとスクの表情が変わった。

「スク?」
「ごめんなさい。その日先約が…」
 無理に作った笑みと申し訳なさそうな口調が不自然さを表す。
「あー、もう約束していたんだな」
 なら仕方がないか…。

「ごめん、兄さんとティメで行ってきたらいいよ」
 いろいろ弁解するスク。
それを見る度に俺の中に違和感が募る。

「スク?」
「あっ、お風呂沸かしてたんだ。ティメ洗い物よろしくね」
 スクの逃げるような態度にますます俺の眉間にしわがよる。
なんだよ。何で逃げれるんだ? さっきまで普通にしてたじゃねーか。

「なぁ、ミラ兄。ホントに俺ら一緒にいられるんだよな!」
 スクが視界から消えた後、小声で聞くその声は搾り出すうにしか出なかった。

「ティメ、今日はどうしたんだ?」
 真剣に迫る俺に驚いた顔をする。
俺がぽつぽつ今日見たことを話す。

「つまりは彼女が出来たかもしれないってことか」
 だから、土曜日にデートなのか。
一人納得して嬉しそうに言うミラ兄に俺はキレた。

「なんでだよ。一緒にいられなくなるのに嬉しそうにするんだ!」
 悔しくないのか? ミラ兄だって一緒に暮らせるようにするまでどんだけ願い、努力してたか…。

「家族が突然引き裂かれるのと巣立ちは違うぞ」
 巣立ちは寂しいが笑顔で見送れる。

「………」
 穏やかに笑うミラ兄に言葉を失う。
根本的に何かが違うんだ。

「俺はスクも一緒じゃなきゃ花見いかねぇ」
「そうか…」
 寂しそうなミラ兄の表情が胸に突き刺ささる。
それでも意地になって自室に逃げた。

綺麗に整頓されているスクの机、ベッド…。
順番に見て思う。
俺はただの巣立ちできないガキ何だろうか…。
双子だから兄弟とは違う?

ゴンッ

二段ベッドの柱に頭をぶつける。
この手で何処にも行かないように抱きしめたい。
そして…。

この気持ちは血の繋がりと言う時限を超えていることを再び自覚する。

俺はスクが欲しい。

これだけは絶対の真実。





 

To be continued


自分にとって、ティメ→スクは絶対にはずせないんですよね。
つか、ティメがスクを好きじゃないティメが想像できないというかそんなのティメじゃないなんて思ってしまいますw
いや、うん、頭固いだけなんでしょうねw
そのくせ、アルは総攻めという…。
まぁ、悟飯ちゃんなら何でもいけるんですけどねww(どっちだよ)

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