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気まぐれ妄想部屋

更新完全停止(廃棄物) 見ていただきありがとうございました。

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秘めた想い

こんばんは、珍しく絵なしです。
そして、しばらく絵なしで小説ともいえないものが続きます。

理由はたくさんありますが、一つはストックがたまったというか書き上げれたのがあるので後悔して行こうって思ったのと、
また、カラーに挑戦しようと思っているからです。
というか、たまってるリクエストとかなどをやらねばって感じですww
だが、きっと、そのカラーが完成するまでにきっとストックは切れますw
その時は、その時です!

そして、其の第一弾としまして、片思いシリーズの一つです^^
今回は未トラ→未来飯でございます。














 月明かりに照らされた悟飯さんは何時も何処かヘ行ってしまうような不安に刈られる。
しっかり握っているつもりなのに何時も跡形なく消えてしまうのだ。




めた




「煙草のニオイ?」
 別に煙草が嫌いとかじゃない。
母がヘビースモーカーだから慣れている。
不思議なのは悟飯さんからそのニオイがすることだ。

「ご、ごめん」
 慌てたようにオレから離れる。
離れてほしくて言ったわけじゃないからちょっと淋しくなった。

「違うんです。煙草吸ってたなんて知らなかったから」
「あぁ、吸ってないよ。さっきのはブルマさんのだし…」
 結構長かったから直ぐ消すのが勿体なくてね。
何となくそのまま持ってたんだ。

「母さん?」
 疑問に思いながら灰皿を見る。
消した長さはそこまで長くはなかったが…煙草はだいたい5分ぐらいで吸い終わるはずだからちょっと前まで母が側にいたということになる。

「うん。今は研究室かな?」
 静かに笑う悟飯さん。
その笑みは優しいはずなのにこれ以上立ち入るのを拒む。
悟飯さんは自分のことをあまり喋らない。
せがめばいろいろ教えてくれるけど決して悟飯さんからは何も言ってくれない。

「悟飯さんは何してたんですか?」
「ん? 何故人は煙草を吸うのか考えてたかな」

 質問の意図とは若干ずれた返答。
だが日ごろ何考えているんだろうと思っていたから少し興味が沸いた。

「煙草ですか?」
「そ、煙草というのはナス科の多年草で…」

 つらつらと説明をしてくれた。
悟飯さんの博識特に生き物に関するものには毎度驚かされる。

世界の熱帯・温帯で広く栽培され、高さはだいたい2m内外。
…中略…。
葉はニコチンを含み、乾燥させて喫煙用に加工する。

「さてニコチンとはアルカロイドの一種で…」

中枢神経・末梢神経を興奮させ、血管を収縮させ、血圧を高める働きがある。
つまり、動脈硬化や心筋梗塞の発症を誘発させる。
また有毒で殺菌に用いられているほど。

「まぁそれだけじゃないけど、とにかく煙草は百害あって一利無しと言われている…」

 疫学的にも有害性は認められていて、主に肺癌、慢性気管支炎、肺気腫の要因になっている。

「………」
 饒舌に喋る悟飯さんにオレは呆気に取られるしかない。
殆どの内容はよくわからなくて、ただ、煙草一つでも奥が深いんだなっと思った。


「さて、そこまで害があると解っているにも関わらず、こんな世の中でさえ、栽培され今でも売られている」
 何故だと思う? 説明後の声なき問いに小さく驚いた。

「え?」
「正確にはこんな世の中だからかもしれないな」
 ヒントをたくさん貰ったけどなかなか繋がらない。
タバコは依存性があり一度吸うと辞められなくなる。
でもこんな世の中だからという意味には繋がらない。

「う~ん…」
 完全に詰まったオレに「難しかったかな」っと言ってから言葉を探して教えてくれた。

「俺の考えでは一種の現実逃避じゃないかと思う」
 体に害があるにも関わらずタバコを吸っている間は何かに集中したり、何も考えずに脳をリラックスさすことが出来るんだ。
「少なくとも、人造人間のことは考えたくないだろ?」
 人造人間…今の世を語るなら必然的に出てくる人物。
オレの父さんもそいつに殺されたらしい。

「結局は人造人間を倒すしかないかな…」
 何か一つの結論に達したのか悟飯さんは窓の外を見て呟いた。
外は人工の光は皆無だ。
皆、外に漏れださないように配慮している。
なるべく気まぐれな人造人間の標的にならないためだ。

「煙草を吸うことは悪いことなんですか?」
「トランクスが吸えばね」

 何とも曖昧な返答だ。

「悟飯さんはいいんですか?」
「法律上はね」

 訳がわからない。

「体に悪いと分かっているのに禁止しないんですか?」
「そこが難しいところなんだ」

 ふと、曖昧な返答の中で母さんに止めてほしいと思ってるんじゃないかと思ったんだ。

「母さんもずっと吸ってますね」
「昔は吸ってなかったんだけどね」

 会話が成り立っているにもかかわらず何故か繋がらない目線。
悟飯さんの心はここに在らずの気がする。
オレの知らない踏み込めない領域に言ってしまったんだ。

「ほら、明日も早いぞ!」
 悟飯さんが我に返ったようにオレに寝るように促す。
「悟飯さんは?」
「俺ももう寝るさ」

 あぁまたこの笑みだ。
追いつきたいと思っているのに悟飯さんが凄く遠くにいる気がするんだ。

「もう、寝ますね」
「あぁお休み」
「お休みなさい」

 リビングから出るときふと悟飯さんをみた。
また空を見て何か考えているようだ。


何となく、(オレを可愛がってくれるのは母さんの子どもだからなのかもしれない)と思った。
それがどうしてこれほどまでに辛いのか、悔しいのか…今はまだ考えたくない。




END


 


はい、混沌とした中での憧れにも似た恋心それが未トラだと思いまして…。
まだ、自覚はしてない感じですねw
一応秘めた想いは片思いシリーズなので、切ない系ばかりですw
しかし、だいぶ、似通ってきた気もします…。バリエーションなくてすいませんorz

あと、自分は非喫煙者です。
喫煙に対する自分なりの解釈を考えて載せましたが、喫煙者の方に不快な思いをさせてしまったらすいません。
本音を漏らすと、タバコへの意識をどう思っていらっしゃるのか、是非とも聞かせてほしいんですが…。
…たはw


次はなぜかマイナーな男女CPw
いえ、ふとありだなって思ったのが始まりです。
大半の人がなしだと思いますけどww
しかし、これはいつ仕上がるんでしょうね^^;
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