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気まぐれ妄想部屋

更新完全停止(廃棄物) 見ていただきありがとうございました。

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秘めた想い(飯→未トラ)

夜空の星

うちでは珍しく、悟飯ちゃんの片思いです。
秘めた想いシリーズは片思い連鎖なので、そうなってしまうのですw
特殊設定だと思ってくださいw

基本うちは悟飯ちゃん総受けなので×

というわけで、応援されちゃったので続けれる限り続けようと思います^^
応援されるだけでテンション上がる、自分はものすごく単純だと思いましたww

ではどうぞw








あ、いい忘れてました。
ネタばれではありませんが
若干、真武道会2の設定を利用してます。






 





未来ではボクと幸福に暮らしていますか?
貴方は本当に嬉しそうに笑っていました。
昔、幼いボクがどんなに笑ってほしくて話し掛けていたか…。
でも、貴方は決して、表面以外で笑ってくれませんでしたね。
憂いを帯びる笑みだけが今でもずっと心に残っています。



めた



 全てが静まり返った夜。
悟飯は一人明かりも付けず出窓に腰を降ろして空を眺めていた。
手には冷めきったコーヒーが半分以上残ったまま握られている。

(トランクスがあんなこと言うから思い出しちゃったな)

 あえて考えないようにしていたのに…一度思ってしまうと取り留めなく流れていく。

 彼は自分の知っている時代との狂いにすごく責任を感じていた。
全てが片付いたとき嬉しそうだった。
だけど、ボクを見る瞳だけは複雑に揺れ動いていた。
まるで彼自身に何かを言い聞かせるように…。

もう会えない大切な人。


 彼にとって未来の自分は何処まですごい人だったんだろう。
自分はそれに追い付くことが出来るのだろうか、
追い付いたら彼の笑みは…ボクを見る目は変わってくれるだろうか?

そう思っていた時もあった。
幼いなりに彼の哀しみを取り除きたかったんだ。


「バカだよな…」


 今なら何故あんなに哀しみを帯びていたかわかる。
そして、未来のボクにはなれないと言うことも…。

なぜならボクには幼い彼と過ごした記憶がないからだ。
それが彼になれない決定的な落差。

そして、もう一つ。

生きる次元が違うと言うこと。


「おそらく二度と会うことはない」


 律義な彼だ。
余程のことがないかぎりタイムマシーンは使わないだろう。
だから頻繁に会うなんてことはない。
それに例えまた出会えたとしてもきっと未来のボクが側にいる。

叶わない何度そう思っただろう。
ただ側にいるだけであんな笑顔に出来るなんて…。
二人の間にある深い絆を知ってしまった。


「ははっ」
 笑いが停まらない。
自分の愚かさにへどが出る。
諦めたはずだったのに諦めざるおえなかったはずなのに…。


ずずっ…。


思考を振り払うように冷たいホットコーヒーを飲んだ。
苦い味が口一杯に広がる。

「この思いは終止符を打ったんだ」
 忘れられないとしても心の奥底で大切に仕舞ってしまおう。
決して表には出さない。
折角彼がもたらしてくれた平和な「今」を生きているのだから幸福を取りそこねてはダメだ。


空を見る。
月の光りが届かない今、いつもは見えない星が存在を示す。
とても綺麗な空だけど…。

貴方とは同じ空さえ見ることが叶わない。





「悟飯さん」
 淋しそうに呟く声に振り返る。
「トランクス。まだ起きてたのか…」
 月明かりが不安そうな彼を映し出す。
「だって…」
 急に恥ずかしくなったのか言葉の語尾が小さくなる。
俯く彼のあまりの可愛いらしさに持っていた煙草を消して頭を撫でた。




END


同じ時間軸に同じ次元にいないためにこの思いは交わらないって感じでございます^^
ちょっと、ヤンでるかもってかいてから思いましたorz

そして、世界は未来へとつづいていきます^^

読んでくださってありがとうございました^^
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